住人だけではなく、その周囲の人々にも悪影響を及ぼすゴミ屋敷。一般的に男性のほうが片付けが苦手だったり、掃除をサボったりしているイメージがありますが、実のところ家をゴミ屋敷にしている割合は女性のほうが高いのです。ここではゴミ屋敷の男女比や、女性に多い理由についてまとめてみました。
ゴミ屋敷の男女比
ゴミ屋敷の片付けサービスを提供している業者によると、ゴミ屋敷の住人は男性が約3割、女性が約7割というデータが出ています。業者によって比率の差はありますが、割合を見ると女性が断然多いのです。
実際、業者が依頼先を訪問してみると、ゴミ屋敷とは全く縁がなさそうな、上品な美人が住んでいたというケースは珍しくないとのこと。家の中は足の踏み場もないほどゴミがあふれており、ドアを開けるのも一苦労というケースもあるそうです。それだけではなく、壁や天井など至るところにゴキブリがいたり、トイレに汚物が溜まっていたりするなど、思わず絶句するような状況になっていることもあると言われています。
また、ゴミ屋敷になった原因を聞いてみると、「どうして片付けられなくなったのかわからない」と答える人もいるそうです。ゴミ屋敷の原因は人によって様々ですが、女性がゴミ屋敷を生み出しやすい原因として、主に3つの理由が挙げられます。
- 物への執着心が強い
- 買い物依存症になりやすい
- 忙しい人が多い
これらの女性特有の感性や社会的な背景も関わっているため、次の項目でさらに詳しく解説していきます。
女性のほうが多い理由
女性ならではの特徴もあり、ゴミ屋敷化してしまう人が多いようです。ゴミ屋敷の住人の7割が女性という結果もあるほど。
(参考:デイリー新潮 URL:https://www.dailyshincho.jp/article/2016/05300400/?all=1)
ゴミ屋敷を作ってしまう理由は大きく分けて6つ挙げられます。
- 所有するものの量が多い
- なかなか捨てられない
- 食べ残しが多い
- 忙しい
- 片付けが苦手な性格
- ストレスがある
まだゴミ屋敷というほどでもないという人でも、上記の傾向に当てはまっている場合は、ゴミ屋敷の住人の予備軍となっているので、気を付けた方が良いでしょう。
自分の性格や特徴がどの項目に当てはまるのかを知り、どのように対策していくかを考えることも、ゴミ屋敷化を防ぎ、清潔な部屋を保つ第一歩です。
もう少し1つひとつの内容を掘り下げてチェックしていきましょう。
所有するものが多い
女性は洋服やメイク道具、小物など、こまごまとしたものが溜まっていきやすいと言われています。使用頻度が少なくなってきても、どれも使っているもののため捨てられない、という考えです。
部屋の大きさと持っている物の量が合わないため、部屋が物で埋まってしまい、汚い部屋に慣れることで少しの汚れも気にならなくなってしまいます。そのうちにゴミ屋敷へと進化してしまうのです。
なかなか捨てられない
いつか使うかもしれないから捨てられない、せっかく買ったのだから捨てたくないという理由です。
たとえ今使用していなくても、お金を出して購入したので、捨てるのはもったいないという気持ちは大切。ただ、度を超えてしまうと部屋が物で埋まってしまう原因にもなってしまいます。
食べ残しが多い
ゴミ回収業者の調査によると、男性のゴミ屋敷は、コンビニで購入したお弁当のゴミやペットボトルなどが多いと言われています。
男性の場合は、購入したお弁当を食べきって放置するため、部屋のニオイはあまり気にならないことも多いのだそう。
女性の場合は、食が細く食べ残してしまうこともあるため、お弁当を放置することは生ごみを放置することに繋がり、悪臭を放つ原因となります。
忙しい
仕事が忙しい時期や夜勤・早朝出勤などでゴミ出しをするタイミングがないという場合です。
ゴミ捨てができるならしたいけれど、夜中や早朝にゴミ収集所にゴミ出しするのはマナー違反の自治体も多く、決められた時間にゴミ出ししたいにも関わらず、時間が合わず部屋にゴミが溜まっていってしまうのです。
忙しさによってゴミが溜まってしまうのは、男女ともに多く見られるようです。
医療従事者や介護士などの「人のお世話」をする仕事に就いている方がゴミ屋敷やゴミマンションに住んでいるケースも少なくないと言われています。
夜勤があり、労働条件も厳しい、ストレス発散の場が少ないといった状況から、自分のお世話をする気力がなくなってしまうからと考えられています。
片付けが苦手な性格
そもそも片付けが苦手な性格で、うまく片付けられないというのも挙げられます。幼少期から片付ける習慣が身についておらず、片付け方が分からない、汚い部屋でも気にならないというケースです。
ほかにも、性格として片付けが苦手と思っている人の中には、実は心の病気であるというケースもあります。うつ病やADHD/ADD、ためこみ病や強迫的ホーディング、認知症やセルフネグレクトによるものです。
心の病気とゴミ屋敷の関係については、次の記事で詳しく解説しています。
心の病気とは知らず、自分が悪い、自分がダメだから部屋が汚いと思い込んでいる人もいるかもしれません。自分も当てはまるのでは、と気になった方は精神科や心療内科を受診し、相談してみるのも1つの方法です。
ストレスを抱えている
会社や学校の人間関係に苦しんでいて、片付けまで手が回らない、ペットや愛する人との別れで生活がままならないという状況がきっかけでゴミ屋敷化してしまうことも要因の1つ。まずはストレスの原因を探り、解消していくことが大切です。
その後、ご自身でゴミの処分をおこなう、忙しい場合や大変な場合はゴミ回収業者に依頼してすべて任せてしてしまうのも選択肢として十分検討する余地があります。
ゴミ回収業者へ依頼するのであれば、時間帯を選べる会社、女性や男性を指定できる会社を選ぶ、回収まで電話やスマホで完結できる会社を選ぶなど、あなたの負担にならない方法で依頼するのがおすすめです。
ゴミ屋敷にならないために必要なこと
ゴミ屋敷にならないように大切なことは4つです。
- ゴミ捨ての回数を増やす
- モノの置き場所を決める
- 捨てられない場合は自分の部屋以外に置いてみる
- 友達を家に呼ぶ
ゴミ屋敷になってしまう原因のひとつに、「ゴミを捨てられない」というのがあります。毎日のゴミ回収に出せなくても、週に1回は収集場所に持っていくと決め、少しずつ処分していくのも大切です。
すべて完璧におこなう必要はありません。できる分から少しずつ初めていくことからでも大丈夫です。
可燃ごみと不燃ごみを毎回出せなくても、週に一回、どれか一袋でも収集場所に持っていけたらOKというようにクリアできる目標を立ててみるとよいでしょう。
また、部屋が散らかってしまう方には、「物の置き場所」が決まっていないということも考えられます。
テレビのリモコンやエアコンンのリモコンはサイドテーブルにまとめる、お菓子の包み紙を放置しないようにソファの近くに小さなゴミ箱を用意するなど、決まった場所に物を置いたり捨てられるように少し工夫してみましょう。すべて決まった場所に置くことが辛いという人は、「就寝前に片付ける」と決めて、それまでは「とりあえずのスペース」に置くというのも1つの方法です。
あなたが辛くならない方法で、部屋に物を置きすぎないように工夫してみましょう。
断捨離ができない、捨てた方がいいか捨てない方がいいか判断できないという場合は、実家やレンタル物置に持っていくのも検討してみてください。部屋にものが溜まっていかないようにすることで、部屋も綺麗に保てますし、実家やレンタル物置に置いたアイテムを数年使用しなかったのなら、「思い切って捨てる」という判断ができるかもしれません。
どうしてもうまくいかない…という方には、片付けないといけない状況を無理やり作るのも1つの方法です。友人や恋人、兄弟や家族を月に1回以上は招待するようにすると、「来客があるから片付けよう」と片づけ作業をおこなう助けになるかもしれません。
業者への依頼も検討してみる
ゴミ清掃業者や回収業者のなかには、ゴミ屋敷に悩む女性のために「女性スタッフがお宅へ伺う」サービスを提供している会社もあります。男性スタッフにゴミはもちろん部屋の中や私物を見られたくないという方は、女性スタッフが対応してくれる業者を探すのがおすすめです。
また、看護師や飲食業界で働くなど、行動する時間が夜~夜中という方もいるでしょう。
そのような場合も、「夜間対応」をしている業者もいますので、ゴミ回収業者に直接相談してみてはいかがでしょうか。可能なかぎりあなたの生活スタイルに合わせて回収や清掃にあたってくれますし、近隣の住宅にばれないように作業をしたりゴミを見えないように運んでくれたりと配慮のある業者もあります。
ゴミ屋敷になってしまうには、何か原因があります。あなたがダメなわけでも悪いわけでもないのです。適切に対処することで、気持ちよく過ごせる部屋に戻しましょう!
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