どうして片付けなければいけないんだろう?――ゴミ屋敷にいると、やけになってそんな風に考えてしまうこともあります。
ここでは、片付けが必要な理由について解説しています。すべては自分のため。がんばって片付けて、きれいな部屋を維持しましょう。
住みやすさのため
家の中をまっすぐに歩けない。家の中を自由に動けない。――こんなことに慣れてしまっていませんか?考えようによっては適度でいい運動ですが、やっぱりこれはなんだかおかしい。
また、使いたい物がすぐに見つからない。――これもいつものことでしょうか?
床に物が落ちていなく、整頓された部屋ではこのような不便はほとんどありません。これが一般的な家での生活です。一般的に家は、ゆったりのんびり寛ぐ場所です。
常にゴミの山を登り、物を探してかけずり回るという状況は余り好ましくありません。片付けが必要な理由は、家を本来の用途で使うためです。
健康のため
ゴミ屋敷はハウスダストの巣窟。自分にアレルギー症状はない、という人もいると思いますが、アレルギーは大人になってからも発病します。
仕事で疲れていたり、ストレスが溜まったりすることで免疫力が下がると発症してしまうことも多いんですよね。一度アレルギーにかかると、その後ずっとアレルギー症状に悩まされる人がほとんどです。
片付けなければいけない理由には、自分の健康を守るという意味もあります。ハウスダストは肌荒れの原因ともなります。どんなに洗顔やケア用品に気をつけても、自分のいる部屋にハウスダストがあふれている状態ではそれほど効果は期待できないでしょう。
また、部屋が汚いので友達も呼べず、宅配便にまでビクビクする。片付けられずに汚い部屋に住んでいる自分はなんてダメ人間なんだろう、と自分を責める。こんな風にゴミ屋敷には、精神面の健康も害する危険性があります。
人のため
家族と住んでいる人は、自分のために家族に同じ思いを強いていると気づいてください。
自分の部屋だけがゴミ屋敷ならまだましですが、母親や妻(もちろんその逆もですが)という立場の場合は特に深刻な問題だと思います。自分のせいで子どもの健康に害が及ぶなんて、一番避けたい事ではないですか。
一人暮らしの人も同じです。片付けないままでは、悪臭や害虫などの問題で周囲の人に迷惑をかける結果になります。万が一トラブルになって、親が近所に頭を下げて回るなどという場面は絶対に見たくないですよね。