ゴミ屋敷になる要因
きっかけ
そもそもゴミ屋敷となってしまうきっかけとは、どういった状況が考えられるのでしょうか。
大量にあふれかえるゴミを見て「いつからこうなってしまったのだろう」と、きっかけを思い出せない方がほとんどであると言われています。
しかしゴミ屋敷とは、些細なゴミの出し忘れで誰しもが十分に起こりうることであるということを理解しておかなければなりません。
「次のゴミの日に出せばいいか」が繰り返されるうちに、いつの間にか部屋がゴミで溢れかえっていたというケースがほとんどであると言われています。
性格
たとえば、夏休みの宿題を最終日まで持ち越してしまうなどです。
やらなければならないことを後回しにしてしまう性格の方は、ゴミ屋敷を生み出してしまう可能性を秘めているといっても過言ではありません。
精神的な疾患
ゴミ屋敷となってしまう方の中には、心の病や精神的な疾患が原因となってしまう方も多くいらっしゃいます。
以下が、ゴミ屋敷を引き起こす要因となっているとされる疾患です。
強迫性貯蔵症
強迫性障害の一種で、いま集めなければ二度と集まらないという脅迫観念にかられ、不必要なものを集めてしまいます。
また、集めたものに対して愛着が深く、それらがあることで安心感を得られるため、捨てることに不安や罪悪感を感じるようになります。
うつ病や統合失調症・認知症などの精神疾患
うつ病の代表的な症状として、意欲や興味の低下があげられ、ゴミを片付けることができなくなってしまうことが考えられます。
また、認知症や統合失調症も、症例にはよるものの、職業的機能に障害がある場合には、ゴミを適切に処理・片付けることができなくなってしまいます。
ADHD
集中力を持続させることが困難である、または過活動、衝動性などの症状が見られる疾患です。
片付けなどを放棄してしまうケースも珍しくなく、ゴミ屋敷へとつながってしまいます。
ゴミ屋敷を改善するためには
疾患の改善
ゴミ屋敷となってしまう原因に精神疾患が挙げられる場合、まずはその原因となる疾患を改善させることが大切です。
精神的な疾患を改善させるには、現在では以下の療法が最適な治療法であるとされています。
認知行動療法
認知療法と行動療法を組み合わせたもので、判断力やものごとの解釈を修正し、ストレスを軽くしていく治療法となります。
その人が持っている「自動思考」に対して、誤った認知や行動を修正していきます。
修正した認知や行動を実生活でも活かせるように実践していくため、焦らずに確実に治療が行えます。
あらゆる精神疾患に効果的であり、再発しにくいという特徴も持っています。
薬物療法
抗精神病薬、抗うつ剤など、精神疾患に対応したお薬による治療となります。
症状に対する即効性や症状を抑える効果は高いですが、再発もしやすく、治療には長いスパンを要します。
業者に依頼する
ゴミ屋敷を自身で改善させようとしても、並大抵の意識では片付けることができません。
前述の通り、ゴミ屋敷の多くは家主の性格が原因で起こってしまうものです。
やらなければならないことを後回しにしてしまう性格の人にとって、「やらなければ」と考えることを行動に移すことは、なかなか困難なものです。
まして、精神の疾患を抱える方に「しっかり片付けて」と強要することほど酷なことはありません。
とはいえ、健康被害も十分に考えられるゴミ屋敷。
確実に改善を考えるのであれば、業者への依頼は必須です。
しっかりとゴミ屋敷と向き合うためにも、一度業者に相談してみることをオススメします。