ゴミ屋のトラブルで多いのが「臭い」の問題です。ゴミ屋敷の中に生ゴミが混ざっていると、放置された生ごみから耐えられない腐敗臭が…。それが近隣住民まで届くと、訴えられる可能性もあります。ここでは、ゴミ屋敷から漂う臭いの原因と、どのような対処をすべきなのかをまとめました。
なぜゴミ屋敷は臭いのか
ゴミ屋敷が臭い原因は主に「生ごみの腐敗」「水回りのカビや細菌」「布類のカビや細菌」です
生ごみの腐敗
基本的に考えられる原因は生ごみを放置したことによる腐敗臭です。生ごみは放置していると雑菌が増えて、雑菌から悪臭が発生します。
ゴミ屋敷の事例には、食べ残しが部屋の片隅に置いたままになっていたり、冷蔵庫に数年前の食べ物が置かれたままだったり、と食べものがどこかしらに置かれている状態になっていることがよくあります。
水回りのカビや雑菌
台所やトイレといった水回りは雑菌のたまり場です。雑菌は湿度と水気があるところで繁殖しやすいので、台所やトイレは常に悪臭が発生しやすい状態にあると考えましょう。
布類のカビや雑菌
絨毯や布団、衣類にも雑菌は溜まります。布類は肌と接することが多いため、汗を吸収して雑菌が溜まりやすいのです。絨毯は足の裏から、布団は寝汗から、衣類は全身から汗を吸収しています。汗を吸ったまま放置していると雑菌が繁殖し、悪臭を発生するようになるのです。
ゴミ屋敷の臭いに対処するには
ゴミ屋敷の原因を対処するには、「悪臭を発生させているゴミの撤去」「殺菌」が重要です。
悪臭を発生させているゴミの撤去
基本的に臭いの発生しているものは全部捨てましょう。生ごみはもちろん、衣類や布団類も捨てるのが手っ取り早いです。一度染みついた悪臭はなかなか排除できません。何度洗濯をし直してもまた使える状態に戻すのは困難です。どうしても捨てられないという場合には、熱湯で煮て殺菌する方法もありますが、衣類が傷むのであまりおすすめできません。
殺菌
臭いの元は繁殖した雑菌たちです。エタノールや市販の殺菌剤を使って臭いの発生している部分から臭いを感じなくなるまでふき取りましょう。
臭いを予防するには
まず、生ごみは放置しないのが大前提です。必ずゴミの日に捨ててしまいましょう。どうしても難しい場合は、水気をよく切っておくだけでも変わります。水気があると雑菌が繁殖しやすくなるので、ゴミの日まで冷凍しておくという手段もあります。
水回りも同じように水気をなるべく残さないことが大切です。台所を使った後は軽くふきんで拭いておくだけでも十分な悪臭防止になるでしょう。ついでに水垢も発生しにくくなります。
さらに、雑菌が溜まりやすい衣類・布団・絨毯を定期的に洗えば、家の中から悪臭が漂う危険はほとんどなくなるといえるでしょう。
できることからコツコツとはじめてみるのが大切です。